インスピレーションウォール

事務所内でレイアウト変更をし、再度、自分が気に入っている部屋へと戻る。何が気に入っているかと言えば「壁」。壁がガラスブロックで構成されていて、放っておけば一日中眺めていて時間を忘れるほど。ガラスブロックの向こう側は外で、大きな樫の木があり、陽光の木漏れ日越しのガラスブロックの明滅が毎度僕にインスピレーションを与えてくれます。おそらくその様子が間近で見るテレビモニターのそれのごとく「画面フェチ」な自分の琴線に触れているのでしょう。木漏れ日というフィルターを通した光はほのかに色彩を帯びて、時折、風景画のように、そして次の瞬間、見事にアレンジされた花のように見えることがある。音楽を聞いていて、頭の中で鮮明に映像が浮かぶことがよくあるのですが、この壁を眺めている時は全く逆に、今度は音楽を感じることがあります。実際のところは、風になびく木々の音や鳥のさえずりなんかが聞こえているはずなのですが。このヴィジュアルはやはり何らかの形で残したい。ここ数年、第三者とのコラボレーションのような感覚を意識して自主的な映像を制作してきました。それぞれのCGデザイナーとの恊働は大変刺激になりましたし、自身の素養を豊かにすることができました。そろそろまた自分で制作しようかなと考えています。僕は新人の頃、アナログな方式での映像表現で教えられました。今でもその手法は大好きです。ですので、早速自宅に用意したのが16mmのフィルムカメラと水彩画の道具。さてさて、いつ完成することやら。

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