美学と魅力

昨日はスタッフと「美学」の話をしました。なぜ人は人に興味を抱くのか。そこに隠れているのは「美学」だと僕は思っています。例えばあるクリエイターが自分のクリエイションで必ずやっていること。どんなデザインを依頼されても手書きの風合いを織り込む。とか。半透明という質感にこだわって表現には必ず取り込んでいる。とか。仮にデザイナーであってもデザインそのものに「美学」するのではなくそれに向かう「姿勢」や「生活」に「美学する」人もいらっしゃいます。僕はコーヒーは嗜好品で一日の中でたくさん飲みます。ですので、豆も好きなものが決まっていますし、必ず飲むときは豆を挽くことからやっています。ローストなんかにも興味が出てきました。歩く時は颯爽とする。というのもこだわっています。クルマやバイク、持ち物なども流行と一線を引いた自分なりの美学があります。もちろんクリエイションにも。「美しい」ものを生み出したいという美学を持っています。だから、美しいものを生み出すために生活の美学や姿勢の美学までも見直したりします。人が人に興味を抱く瞬間ってこういう美学に興味が湧くことではないかと思います。僕が会ってみたいと思う人はやはりどんな美学があるかということに興味があります。そんな風に若手の生みの悩みに「美学」を話してみたのです。年齢や経験にかかわらず美学を積み上げている人はやはり人を引きつける魅力が備わるといつも思います。簡単に「アリだよね」と流行や他人のおすすめを許容していては美学にはなりえませんし、それは「普通」ですからそこに注目は期待できません。「美学」が「魅力」へと変わるのはどういうことなのか。一日を振り返って美学に従った身のこなしはどのくらいあるかと考えを巡らせるのもなかなか面白いです。

Comments are closed.