ひと仕事終え。また。

先日、ホンダのSTREAMの開発責任者の方や企画の方々、そして、そのプロモーションのためのデザインをした方々が一同に会しての宴がありました。僕自身もプロモーションの映像のディレクションなど延べ4ケ月以上関わってのものでした。あらためてクルマの開発の熱い現場の話を伺いながら、ひと仕事を終えたオヤジ達のいい顔がそこにありました。「この仕事が最後になるかもしれないと思いながらやっていた」という開発責任者の方の言葉に僕もこみ上げるものがありました。はたして、この方の情熱に値するものを自分はもっていたか。現場の話を伺えば自分は若輩者だと痛感させられる話ばかりです。映像やグラフィックやWebのデザイナーは「その今、プロモーションしようとしている商品がつくられる現場」を知らない場面が多いですね。何年もかけて企画され、開発され、世に出ようという「瞬間」にだけ関わる。たとえ瞬間にだけ関わるのだとしても現場へ。何度も何度も。Webデザイナーが積極的に開発の現場へ足を運ぶ。映像の演出家が工場へ出向く。グラフィックデザイナーが販売の最前線を体験する。いいデザインを生み出すための必須条件だと思います。デザインはPCの画面でなされているのではない。と強く感じます。イスに座っていては何も生まれないと思います。大変なプロジェクトではありましたが僕にとって大きな収穫のある仕事でした。「また、たのむぞ」と開発責任者の方に抱擁され、集まった方全員が「また、一緒にやろう」と握手を交し合う。心に響く仕事でした。こんな現場をたくさん味わいたいと思います。それがデザイナー冥利というものでしょうね。

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