物知りな大人

今、片っ端から名作と言われた物語を読み返しています。「あしながおじさん」「ガリヴァー旅行記」「ロビンソンクルーソー」「トム・ソーヤーの冒険」「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」などなど。少し前に本屋さんで、何か読み物を物色した時にずらっと並ぶ本にちょっと溜め息が出てしまったのがきっかけ。勝ち抜くための云々、とか、失敗しない○○だとか、△△の品格なんていう本もずいぶん増えました。そんな「無駄をしないために読む本」になんだか溜め息をついてしまった。はて? 本を読むってこういうことだったけかなあ、と考えてしまったんですね。こういう本の存在は否定はしませんが、なぜ、本を読むのか? というあたり、考えたい。と、同時に、息子が本を読みたいと言った時に是非読んで欲しいと思う本をキチンと推薦できるようにしたいとも思いました。そんなわけで、自分が子供の時に読んだ名作や何度も薦められながら大人になって未だに読んでいない名作などを探すことにしたのですが、こういう名作童話や物語は子供の本のコーナーに集中していることをあらためて気づきました。子供には名作で「心を豊かにする本」。大人には「無駄無く生きるために読む本」みたいなコントラスト。いやはや、ちょっと、ちょっと、大丈夫かなあ? 大人達。知っておくべきは何か? を考えているかなあ。あしながおじさんのような大人、ロビンソンクルーソーを地でいく大人、ファーブルさんやシートンさんのような大人。そんな豊かな物知り大人って素敵だと思うんですけどね。新製品に詳しくて、高級車に詳しくて、デジタルに詳しくて、ファッションに詳しくて、そんな大人もいてもいいけど、僕は息子と一緒に空を見上げた時、雲の種類や星の名前や天気の読み方なんていうのをさらりと教えてあげられるような大人でありたいと思う。

Comments are closed.