朝顔
月曜日, 3 8月 2009
たまたま手に取った雑誌「WEDGE」にこんな記事がありました。「一万鉢の朝顔 はかない命に丹精込める 濱野力さん(朝顔師)」。まず、「朝顔師」という肩書きに惹かれました。記事によると濱野さんという方は朝顔を育てる園芸家。「朝顔って、朝早く花を開き、2時間くらいでしぼんでしまう。そのはかなさが魅力。日本人好みです。」と氏は語っている。僕は、花火師に憧れて、生まれ変わったら絶対、花火師になりたいと思っている。自身の職業である「映像作家」も花火師に近いのではないかと勝手に美化しながら過ごしている。一瞬の印象や感動のために何日も、時には何ヶ月も心血を注ぐ。だから花火師。そう思いたい。そんな、はかない美意識に人生を込める、ような生き方に憧れる。この記事で初めて知った「朝顔師」という仕事。素敵な仕事だな、と心底思う。2時間だけ花を開く朝顔に、毎日毎日手間暇を惜しまずに注ぐ。なんとも日本らしい花であり、なんとも日本らしいその背景です。きっと園芸家として食べていくためには朝顔だけにとどめていては厳しいと想像できます。朝顔だけを選び、朝顔をここまで愛しながら、ひたむきにただただ「2時間の美学」に心血を注いでいるその生き方はそれだけで何かを教えられます。記事にしてくれた作家、林えり子さん、ありがとう。そして、東京入谷の朝顔市にはその濱野さんの朝顔が並ぶという。機会を見つけて是非、その朝顔を見に行きたいと思う。そして、いつか、2時間だけ、その朝顔に浸ってみたい。僕は、これから「映像師」と自身を呼べるだろうか、他人に呼んでもらえるだろうか。朝顔を前に背筋を伸ばして仕事に向かいたい。