だからきっとやめられない。終わらない。

担当しているD&DEPARTMENTのWebが10/1にリニューアルしたわけですが、いつもの依頼されたクライアントのお仕事とは違って、運用や運営も自分たちでやっているので、「リニューアル完了!」という感じではありません。クライアント仕事の場合、多くの場合はデザインを納入したら、完了。実際その商品やサービスがどのように「売れたか」。それは、つくったデザイナーに伝わることはありません。それとは違って、今回は自分たちのWebなので、終わりがありません。路面店の各店舗は毎日ブログの記事がアップされ、商品開発担当からは新しい商品の取り扱いが始まるという情報が寄せられる。カフェ・ダイニング部門からは一押しメニューの情報やスイーツの情報が寄せられる。農場ではすくすくと作物が育っていると聞かされる。いろんなイベントが目白押し。これらの情報はどれもこれもWebのトップページという一等地の場所を欲しがっている。当然、トップページに情報が溢れ始める。「わかりにくい」というお客様の声が聞こえ始める。情報をテキスト化して、なんとかスペースを確保しようとすると、「面白くない」という声も聞こえる。そして、あれこれと考えて、「わかりやすさ」「情報の豊富さ」「情報掲載の早さ」を追いかける。アクセスを解析して、分析をする。ほとんどこれまで培ったノウハウを投入しても「これだ!」という答えを見いだせずにじたばたする。そして、また、スタッフで立ち止まって「自分たちのスタイルとはどこにあるか」を考え始めて、初心に帰る。僕は今、長年関わってきた「Webデザイン」というものとガチンコで戦っている。クライアントは「デザインの依頼主」ではなく、お客様全員です。そして、どこまでいってもこれでご飯を食べている訳なので、言い訳がきかない正真正銘のプロなのである。時々、夢にまでトップページがでてきて、山のようなクレームのメールが来ている夢を見る。ああ、逃げ出したいなあなんて弱音を吐きたくなっている時に路面店から「Webを見て来た、っていうお客様がいらっしゃいました」と聞く。クライアントからデザインの依頼を受けてつくっていた時には感じなかった、リアルな手応えがそこにある。Webって因果な仕事だなって思ってました。一生懸命やっても形に残らない。半年かけて作った物が1ケ月しか公開されなかったり。作ってもせいぜい広告代理店の担当者の方やクライアントからお褒めの言葉をいただくことや、同じWebデザイナーから褒められるくらいで、なんだか実感も無く、また次にとりかかる。そんなことの繰り返し。そんな風に、一生懸命があんまり報われないような気がしていました。でも、実は、それはきっとただ自分に伝わっていなかっただけなんですよね。リアルな「現場」では、そのWebを見て「何かが起きている」んですね。僕はありがたいことに今、それを直に味わえる場面に遭遇しています。だからきっとやめられない。終わらない。

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