大きな器
木曜日, 10 12月 2009
昨日はとっても嬉しかった。もう何年も前に僕のもとでアシスタントをしてくれていた人がその後、転職をし、立派になって、今度は仕事を依頼しに来てくれた。大事なコンペに勝つために僕に依頼をしてきてくれた。こんな瞬間が一番嬉しい。何年も前、お互い半人前同志。入社の面接に来た彼はその面接が終わる時、僕が「じゃあ、検討させていただきますね」と答えると、「絶対に入りたいんです」と頑としてゆずらなかった。「いやいや、そんなこと言ってもすぐには決められないし、まだ面接の予定の人がいるし」と言ってもゆずらない。帰ろうとしない。そんな頑なな姿勢にしまいには根負けして、とうとう僕は「今日からできる?」なんて。彼はまだ学生からやっと仕事をはじめたばかりで、僕はまだまだ半人前のディレクター兼社長。泣き笑いを共にしたけど、ほとんどは僕のムチャぶりに応えてくれていた。いまではいい思い出となっている。連絡をもらうまですっかり忘れていたそんなエピソードは前触れもなく突然脳裏をかすめた。成長した姿を間近に見れることも嬉しいけど、そうやって自分でプロジェクトの責任者になった時に、元上司に依頼をするなんて、そうそうできるものではありません。なんて器が大きいのだろうと感心したし、本当にどんな依頼よりも嬉しく思います。僕はそんなにデキル上司ではなかったはずだし、どちらかといえばただの頑固者の勝手な上司だったに違いない。こうやって声をかけてもらうとなんだか救われる気がする。コンペなのでまだまだ喜ぶのは気が早い話なんですが、この嬉しさはモチベーションに変えてがんばろうと思う。年の瀬に、気持ちがあったかくなる出来事です。