お茶の間のススメ

テレビがメディアとして元気がなくなってきたと言われて久しい。本当にそうかなあ、とまたもや天邪鬼な考えが浮かぶ。あるパーティーではみんなが集まって、とあるSNSの投稿についての話題になると一斉にスマホを見始めた。集まっているけどみんなスマホ。別の場面では、とあるSNSの記事がテレビでもニュースになったとまた別のネットの記事になっていた。いやはや、ネットとテレビ。どっちが元気があってどっちが元気がないかなんてもはやどうでもよくなってきた。ならばテレビのお茶の間をお勧めしたい、と思う。テレビは面白い。面白くなくなったと言われても仕方がないものも確かにある。だかよく観察して、よく選べば、なんとも丁寧に取材された番組やたっぷりと時間をかけてつくられた番組がお手軽に見られるのだ。最近、周りで一人暮らしを始めた若い輩には真っ先にテレビを買うことを勧めている。じわじわとテレビが面白くなってきていると思うからだ。むしろ、のべつまくなしに情報が流れてくるネットにカオス的限界も感じているし、僕のような面倒くさがりにはある程度の選択肢の中で一方的に、かつ、良質な映像を楽しめるのはうってつけなのだ。そして何より我が家は週に一二回は昭和のお茶の間のごとく、テレビ番組を見ながらワイワイと夕ご飯を食べるという習慣がある。これが、結構いいものなのだ。話題がひとつでそれを時々、会議のように話し合ったりもする。なんか、こういうの久しぶりだな、なんて思い出してしまうくらいいつの間にか置き去りにしてきた風景だ。ネットで言うところの「世界中の人へ」というのが、もはやそれがメリットなのかデメリットなのかわからなくもなってきた。ただひとつ、少しずつ感じてきたのは、実感できるくらいの範囲で、楽しく日々が送れるくらいのものがホッとするな。ということ。そして、テレビを見て心に引っかかったら、検索なんてしないでまずはその場所に行ってみたり、やってみたりすること。そういうのが、いい。

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